ドイツのスーパーでパルメザンチーズを買おうと思っても、パルミジャーノあるいはパルメザンと明確に書かれた製品をなかなか見つけることができない。少し高級なスーパーで探しても同じことである。パルメザンチーズと似た感じのチーズはあっても、はっきり…
日本人には「イタリア人は陽気で場当たり的」「ドイツ人は生真面目で几帳面」といったような語りが好きな人をよく見るが、ドイツをはじめとするヨーロッパでは、このような出自と性格を結びつけるような決めつけは差別的であるとされ基本的にはタブーとされ…
ドイツに住んで約20年近くになるが、特にここ数年ドイツのビール市場が目に見えて変わってきているのを感じる。伝統的なPilsner(ピルスナー)よりもヘレス(Helles)が好まれる傾向が極めて顕著になってきているのだ。これはレストランで置かれているビールの…
ドイツに住んでいる日本人の多くが一様に口にすることの一つが、日独のマヨネーズの味の違いである。もっとも日本人が言う日本のマヨネーズとは基本的にはキューピーマヨネーズのことである。ドイツでもアジア食材店に行けばキューピーマヨネーズは簡単に手…
個人的には小説(フィクション)というものを殆ど読まなくなったので、ドイツでたまに本屋に立ち寄っても探すのは旅行ガイドか英語のノンフィクションだけである。 先日待ち合わせの時間潰しでフラッと立ち寄った本屋の英語書籍コーナーで驚いた。日本の作家…
海外でまがい物の「日本料理」が横行している現状にうんざりしている日本人は多いと思うが、ドイツにおける「中華料理」のインチキさもそれにひけを劣らない。 日本食はまだ高級食・健康食のイメージが定着しているので評価も高いが、ドイツにおける中華料理…
ドイツの暖房システムや暖房費の算出システムを解説
ドイツにこれから旅行しようという日本人に水を差す内容かもしれないが、有名なノイシュヴァンシュタイン城はドイツ人からの評価が高くないように思う。 今から45年前にノイシュヴァンシュタイン城を旅行した親戚から当時届いた絵葉書 ドイツ人からすると、…
子供の頃にドイツの作家ケストナーの児童文学を読む機会があり、その翻訳者としての高橋健二の名前には馴染みがあった。翻訳者の名前など子供は普通気にしないと思うが、「高橋健二」の名は知人と一字違いなので記憶に残る名前であった。 大人になってケスト…
今回は微妙な話題であるが、ドイツで実際に起きた兄妹の恋愛事件について紹介したい。この事件は2001年頃にライプツィヒで始まった話である。簡単に要約すると、幼い頃に生き別れた兄妹が20年ぶりに母親の元で再開したのを機会に急速に深い関係となり、母親…
ドイツ東部のザクセン州では、人々の考え方は保守的で人種差別的だという批判をしばし耳にする。元々はザクセン州こそドイツの中心として栄え、最も裕福な地域であったのに、2度の大戦とその後のドイツ分裂を経て、西側と立場が逆転してしまったという歴史も…
日本の食卓にはいわゆる季節の食材が豊かだと思う。もっとも最近は養殖技術の発達や温室栽培の増加で以前より季節感は減ったとは思う。それでもスーパーに行けば年中なにがしかの季節の食材を眼にする。ドイツでは季節の食材は日本よりも数がかなり減るが、…
電車の遅延が日常茶飯事のドイツ鉄道Deutsche Bahnの体たらくは多くのドイツ人も認めるところである。鉄道部門の立ち遅れは今日明日に解決できる問題でなく、また逆に言えば今日見られる問題の根源は過去10-20年の鉄道失政の結果と言えるのだろう。失望させ…
数年前になるが、パン屋の経営者の直面するある問題についてのドイツの新聞記事があった。 その女性経営者は新しい従業員を探すのに苦労していて、職安(Jobcenter)から紹介された人が面接に来るのだが、何十人面接しても適任者が見つからないというのだ。そ…
森鴎外がドイツ滞在中の日々を記録した「獨逸日記」は、今日はどこに行って誰と会ったなど事実関係が羅列されているだけで、鴎外の感想や感情を感じ取れる記述は全体として少ない。その鴎外が少し感情を露わにしているのが、ミュンヘンでベジタリアン専門料…
意外なことにドイツでは日本の江戸時代の春画が今でも市場で売られている。 消費者間取引としてドイツではeBayやKleineanzeigeなどが有名だが、美術品や骨董品なども数多く出品されており、日本の美術品も多数出品されている。但し玉石混合という言葉が相応…
ドイツで洗濯機を使う際に注意が必要なのは洗濯に時間がかかることである。一般的な8-10キロの洗濯量だと、約3時間要する。日本の洗濯機だとせいぜい40分程度であろうか。コロナ禍後の今でこそ在宅勤務の平日昼に洗濯できるようになったが、20年前にドイツに…
フェルメールは日本でも大変人気のある画家である。43歳で早逝したこともあり現存する作品は三十数点と少ないが、この作品数の少なさも個々の作品の価値や話題性を際立たせるのだろう。フェルメール作品がなぜ日本人に好まれるのかについては諸説あるようだ…
ドイツで最初に住んだアパートは浴室が無駄に広く、広い浴室の片隅にバスタブがあり、冬の朝は浴室が冷え込むのが悩みの種であった。最初の冬は夜通し浴室の集中暖房Heizungをつけたままにして朝のシャワーに備えたが、高額な暖房費の請求に驚き、翌冬からは…
2019年4月に起きた池袋暴走事故は現場近くに慰霊碑もできるほど日本社会で大きな反響を呼ぶ事件となった。これと酷似した事件がベルリンで2024年3月に起きたが社会から大きく注目されることもないまま静かに裁判を迎えようとしている。 ベルリンの事故はベル…
ハチミツをテーマとしたブログやサイトは数多くあり、美容や健康といったテーマとの関連や、販売にも直結するそのテーマ性も相まって、ハチミツに関するブログの内容も百家争鳴といった感がなくもない。 日本におけるドイツのハチミツに対する評価は総じて悪…
大学生の頃に知人と進化論について議論していて、その知人が「始祖鳥なんて世界に一体化石があるだけだしそれも本物かどうかわからない」と言ったのが頭に残る言葉だった。「始祖鳥」「世界に一体」という言葉が頭にインプットされ、始祖鳥の化石を実際に眼…
ドレスデン郊外にあるバロック様式のピルニッツ宮殿には、椿の大木がある。樹齢250年とも言われるこの椿には特設の可動式温室がついていて、冬には椿は温室内で保護される。椿というと冬のイメージも強いが、ドレスデンの冬の寒さは椿には厳しすぎるようであ…
ドイツのミネラル水には日本より遥かに多くウランが含まれている。これは原子力産業が原因の汚染などではなく、地質学的な理由による自然界のウランが原因である。 2009年のデータであるが、ドイツ国内の市場に出回る様々なミネラル水のウラン含有量を調査し…
ドイツにはコーヒー税なるものがある。 これはKaffeesteuergesetz(コーヒー税法)という法律で定められたもので、コーヒーに対して特別に課税するものである。ドイツ人でも自国のコーヒー税について知らない人が多く、Kaffeesteuerを話題にしても付加価値税(…
秋の楽しみの一つは、紅葉が綺麗な場所を訪れることである。 ザクセンスイスの名で知られるドレスデン東方の国立公園は木々が生い茂り、ハイキングなどにも最適で、秋には綺麗な光景を目にするができる。 ザクセンスイスにはバスタイ城砦のように高所から森…